京都三条 カフェ・オパール Cafe Opal:Home

Home > Diary > 03 > 1005
 Diary 2003・10月5日(SUN.)

畦石舎展

 畦石舎作品展に行く。会場は去年と同じく「みやこメッセ」の地下 1 階。会場に入ると、すぐそこに小先生の姿が見えたので、さつそく誤字を書いたことを謝す。小先生は「誤字は自分の責任だから、別にボクに謝る必要はない」と言ひながらも、丁寧にいくつかの諸注意を与へてくれる。多分、基本的なことばかりなのだらうが、私は全く関係のないところから紛れ込んできた人間なので、書や篆刻の世界で常識とされてゐる事柄でも知らないことが多く、非常に勉強になつた。たとへば、落款印は必ず押すべきところに押す、といふこと。私は、何らかの形で署名をすれば、それでよいのだとばかり思つてゐた。そもそも落款印を持つてゐない。これではそもそも書や篆刻の「作品」を作る資格がない、といふ事になる。いはゆる「芸術(アート)」作品と違つて、ある種の制約性の中で作るのが基本なのだ。言はれてみれば全くその通り、なのだが、さういふ風には考へなかつた。勉強になりました。

 会場を一巡りする。普段は他の人たちの作品なんて目にしないので、色々と刺激になる。私が言ふのも変な感ぢだが、みなさん大したものだ、と思ふ。手が上がらずに、目ばかり上がつてゐる所為かもしれないが、去年より地味な作品が多かつたにも関はらず、衝撃は大きい。うーむ、私の場違ひ感が際だつなァ。

 その後、18 時から(旧)都ホテルにて懇親会。

 20 時過ぎにお開き。祇園へと 2 次会に繰り出して行く人々を後目に、私はオパールに戻つた。

 紹興酒を 5 杯ほど飲んできたのだが、全く酔つてゐない。さらにワインなぞ口にしつつ、見事に(?)仕事をこなす。今日はなかなか忙しい一日であつた。

小川顕太郎 Original:2003-Oct-7;