京都三条 カフェ・オパール Cafe Opal:Home

Home > Diary > 03 > 0517
 Diary 2003・5月17日(SAT.)

すずかけの樹

 可能涼介から電話。「あ、日置先生の本、手に入れた? 『日本僧兵の研究』。まだ? ぢや、私、2 冊手に入れたんで、1 冊送ります。さういふことで」。あ、ありがたう。でも、相変はらず唐突に親切な奴だなあ。なんで?

 ベッチ来店。洛風書房に行けた? 「それが、前まで行つたんですけど、ドアが閉まつてゐて、ちよつと開けてまで入る勇気がなくて、引き返してきてしまいました」。なるほど。確かに、あまりにも普通の(?)事務所風だし、ドアが開いてゐなかつたら入りにくいよね。ドアが開いてゐても、私はかなりビクビクしながら入つたもんで。

 ババさん来店。『すずかけの樹』福島登(つむぎ出版)といふ本(詩集)をいただく。この本のカバーデザインは、実はババさん。『すずかけの樹』という書名にふさはしく、堂々たるすずかけの樹の写真が、表紙にあしらはれてゐる。…ところで、すずかけの樹、ってどんな樹なんですか? とババさんに尋ねれば、なんとプラタナスの樹のことらしい。あの街路樹によく使はれてゐるやつだ。烏丸通り沿いにずつと植ゑてあるやつ。街路樹に使はれる場合は、剪定されるので分からないが、プラタナスは実は鈴に似た実をつける。枝に鈴がたわわになつてゐるやうに見えるので『すずかけの樹』といふ、との事だ。知らなかつた。勉強になるなあ、と思ひ、この新たに得た知識をトモコに自慢しやうとすると、「なんでそんなことも知らないの? 実家のそばの公園に、たくさんあつたぢやない、プラタナス。私は子供の時に、あの鈴の形をした実を拾ふのが楽しみだつた」と言はれてしまつた。ちなみに私とトモコは実家が近くで、(知り合つたのは後年だが)子供の頃の行動圏は似てゐるはずなのだが…。

 まあ、私は植物の名前を、恥ずかしいぐらゐ知らないから。

 植物に関する勉強は、これからの課題です。

小川顕太郎 Original:2003-May-19;