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 Diary 2003・3月3日(MON.)

一日一書 02

 石川九楊著『一日一書 02』二玄社が出た。例によつて二玄社のフルカワさんから一冊いただく。有り難いことです。なんだか恐縮します。

 知らない人のために改めて説明しておくと、この『一日一書』は、京都新聞の朝刊一面に連載されてゐる、人気コラムである。毎日一字(一書)を取り上げ、それに関する短文が石川九楊によつて書かれる。ユキエさんも「毎日読んでゐます」といふ。まあ、京都では京都新聞をとつてゐる人が多いので、読んでゐる人も多いのだが、本に纏められるにあたつて、大幅な加筆がなされてゐるらしいので、京都新聞ですでに読んでゐる人も、本で読み直すと新たな楽しみが見つけられるかもしれない。

 私がバラバラとつまみ読みした感想を記すと、連載も二年目に入つて、いささかネタに困つてゐるところがあるなあ、といふもの。これは他人事ではない。毎日なんらかの事を書き続ける、といふのは大変なことなのだ。で、ネタに困つてくると、つい不用意な事を書いてしまつたりする。そしてそれが面白かつたりするのだが、この『一日一書 02』でも、なんぢやそりやあ! といふやうな事が所々に書いてあつて、なかなか興味深い。石川九楊の左翼としての地が出過ぎてゐるところとか。ははは。いや、それとは別に、毎日「一書」を眺めるのは良いことですよ、はい。

 夜になつて雪が降つてきた。雪が降りしきる中を、雪まみれになりながら帰る。寒い。まだ寒さは続くのだらうか。

小川顕太郎 Original:2003-Mar-05;