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 Diary 2003・12月11日(THU.)

大掃除

 本日は大掃除。スタッフ一同で、天井から床まで、普段あまり出来ないところを中心に掃除しまくる。大掃除をやると、グッと師走感が迫つてくる。もう、今年も終はりだ。早い。毎年、同じ感想。

 今年は特別にオパール特製クリスマスケーキを作ることにした。完全予約制限定販売。もちろん、ユキエさんが得意の腕を振るうのだ。トップページから詳細を記したページにいけるやうになつてゐるので、興味のある方は、是非ご覧下さい。……え? オパールはクリスマス反対ぢやなかつたかッて? いやいや、別に反対はしてゐないですよ。ただ、あまり好かないだけで。しかし、それもソウルのクリスマスソングの名曲に親しむやうになつてからは、随分変はりました。ダニー・ハザウェイの『THIS CHRISTMAS』のやうな超定番名曲には心が震へますし、現役女性 R & B シンガーたちが毎年出すクルスマスソングも、それなりに楽しめるやうになりました。

 それに、そもそもクリスマスケーキはいいんですよ。あれは子供と家族のためのものだから、本来。私はもともとクリスマスはイヤでしたが、サンタクロースは別にイヤぢやなかつたんです。サンタが夜中にやつてきて、寝てゐる子供の枕元にプレゼントを置いていく、といふのは面白いぢやないですか。さういふの好きなんです。また、ベタですが、映画『素晴らしき哉、人生!』のやうなクリスマスの日に奇蹟が起こる、といつたやうな作品も好きでしたし。ただ、いつのまにかクリスマスが恋人たちのものになつてから、イヤになつたんです。「イブに彼女なしで過ごすなんて、恥ずかしい!」とか言ふセリフが街に氾濫するやうになつてからです。彼女(彼氏)をゲットできるかどうか、といつた程度に矮小化された奇蹟なんて、みてゐられません。『クリスマス・キャロル』を読み直して下さい、と言ひたい。

 ま、とにかく、こんな私の御託なんてどうでもいいんです。オパール特製クリスマスケーキ、絶賛予約受付中です! よろしくお願ひします。

小川顕太郎 Original:2003-Dec-13;