Diary 2003・8月24日（SUN.）
初めての東京
タカハシくん来店。タカハシくんは明日から 3 連休。で、生まれて初めて東京に遊びに行く。このことは一月以上も前から決まつてゐて、ことある事に話題にしてゐたので、よほど楽しみにしてゐたのだらう。が、先週の月曜日に「来週の今頃は東京にゐるんですね、ボク」と興奮気味に語り、水曜日には「来週の今頃は東京に…あ！ もう帰つて来てゐる！ わあー！！」と頭を抱へたりする様子を見るに及んで、ちよつと楽しみにし過ぎぢやないか？ と思ふやうになつた。さういへば、ここ 1 週間のタカハシくんの様子は、興奮といふより緊張といつた感ぢになつてきてゐる。
「とうとう、異文化に触れるんですねえ」
いや、異文化て…別に今や東京も京都もそんなに変はらないよ、タカハシくんのやうな若者が、何倍もの規模でウジャウジャとゐるだけだよ。
「むむむ、タダでは帰つて来れん」
まあ…我々にお土産でも買つてきてくれたら、それでイイんぢやない。
「…怖い。…東京つて、怖い所なんですよね…」
うーん、怖いといふか、何といふか…。
まるで外国にでも行くかのやうだ。あるいは初めてのお使ひ、と云つた所か。とにかく、明日は朝 6 時には家を出て、一刻も早く東京に着く！ と息巻くので、早く家に帰つて寝ろ、とオパールから送り出した。
我々も仕事を終え、家に帰る。パソコンを弄つたり、音楽を聴いたりしてゐると、夜中の 3 時過ぎにタカハシくんからメールがきた。
「興奮して眠れない！！！」
…無事に東京に行けるのでせうか。
小川顕太郎 Original:2003-Aug-26;