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 Diary 2002・1月17日(THU.)

私の幸せ

 早番なので、皆より一足先に帰り、家に着いたらエアコンをつけて部屋を暖かくし、珈琲をいれる。ざっとホームページとメールをチェックしたあと、珈琲を飲み、床に転がる。時計をみて、まだオパールが営業中である事を確認し、窓をみて、戸外の寒さを推し量り、今、自分が暖かい部屋の中で、何もせずに転がっている事実をしっかりと噛みしめる。ベティ・スワンのレコードに針をおとし、関川夏央の『戦中派天才老人・山田風太郎』を手にとってパラパラと拾い読みする。

 幸せだ。これが私の幸せだ。これで、後で日記を書かないですめば最高なのだが。しかし、後で日記を書くという苦役があるからこそ、今の幸せが一層甘美なのかもしれない。そのままウトウトと寝てしまう。

 起きて、景気づけに『Let's Spend Some Time Together』 LARRY HOUSTON をかけ、この日記を書く。さっきは幸せだった。

小川顕太郎 Original:2002-Jan-19;