Diary 2002・2月1日(FRI.)
寒さ激烈なり
本日は寒さが激烈であった。あんまり寒くて客足も伸びず。が、何故か 23 時を過ぎたあたりから忙しくなったのであった。みんな寒いので、帰る前になにか暖かいものでも飲みたくなったのか。などと、適当な行き当たりばったりな事を考える。
カウンターではワダくんがポーの絵を描いている。山田風太郎の『戦中派不戦日記』によると、戦時中江戸っ子は、B29 の事を、「B 公」だとか「ポー助」とか呼んでいたらしい。この話にインスパイアされたトモコが、大量のポーが都市を爆撃する映画を作りたい、と言ったのを聞いて、ワダくんは絵コンテを描こうとしたのだ。が、難しかったようで、そのまま帰る。
その後、カウンターではベッチとテラダさんが長唄を歌う。店内に流れるのはヒップホップ。そこに朗々と流れる長唄。娘道成寺。奇妙な感じだ。テラダさんに、滋賀にある原田観峰館は素晴らしいから是非行け、と薦められる。ただし、とんでもないド田舎にあり、帰りのバスは午後 1 時過ぎになくなるので、自動車で行かなければ帰るのが困難だという。テラダさんは、ヒッチハイクをして帰ってきたそうだ。
1 日なので、雑誌「世界」を購入しようと思ったが、またぞろ「反米」叩きの特集で(それに反中国・反北朝鮮の特集がくっつく)、うんざりして買うのを止める。そりゃさー、冷戦時代は「反米」は左翼の専売特許だったかもしれないけれど、もう冷戦はとっくの昔に終わり、今や情勢は変わっているんだから。なんなんだろうねー、この親米右翼どもは。やはり、副島隆彦の言うとおり、アメリカの手先なのか。実を言うと、今やとっくに右翼 VS 左翼の図式は崩れて、愛国者 VS 売国奴の図式になっているんだけれどねー。
ほんまに寒いです。
小川顕太郎 Original:2002-Feb-2;