ヤマネ登場
ババさんが、「週刊天然記念物」というフィギア付きのムックを買ってきた。これは、毎号さまざまな天然記念物に指定されている動物のフィギアと、その動物に関する小冊子がついている、というしろものだが、今号の動物は、「ヤマネ」だ。そう、オパールで再三話題になっているヤマネ。「山鼠」と書く小動物で、全長 8 センチの小さなネズミだ。もちろん、オパールでは「ヤマネくん」が居るから、それとの関連で、まあ、名前が一緒だしなんだか面白い、という形で話題になっていただけなのだけれど、この雑誌を読むと、「ヤマネ」の生態がかなり「ヤマネくん」に当てはまる事がわかり、さらに興味深さが増したのであった。例えば、「ヤマネは快食快眠」とか、「ヤマネのお母さんは教育上手」とか。
で、このヤマネ、確かにかわいい。フィギアもなかなか可愛くて、「ヤマネかわいい!」と叫ぶだけで、なぜかカウンターでは笑いが起こる。オパールのカウンターには、色んな人達が持ち寄ったフィギアが置いてあるけれど、そこにヤマネも加わった。興味のある人は、見に来てください。なかなか可愛いですよ。ちなみに、「ヤマネくん」の方も、ときどきカウンターにいます。興味のある方は見に来てください。
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ババさんが靖国帰りのショウヘイくんに、「それは私人としての参拝か、公人としてか?」と問う。ショウヘイくんは、「私人か公人かという事は問題ではありません! ……オパール店員・オカザキショウヘイとして、参拝してきました!」と答える。うむ、しかしオパールから交通費を出すことはできない。すまん、ショウヘイくん。
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「新潮 45」9 月号のネタをひとつ。これに、樽谷賢二という人が「『ゆとり教育』はここまで酷い」という文章を寄せている。副題は「漢字が読めない、計算もできない。そんな『馬鹿』ばかりを育てる新制度の呆れた実態。学校崩壊の次は国家崩壊か?」というもので、まあ、内容は読まなくてもだいたい分かる。だから私は読まずに飛ばしていたのだけれど、ページをペラペラめくっている時にたまたま目に飛び込んできたこの文章の冒頭にびっくりしてしまった。そこにはこう書いてあったのだ。「喧々諤々の大論争の中でスタートした『ゆとり教育』の年も 1 学期を終え…」!
「喧々諤々」って何やあ!! そんな言葉あるかい! これは明らかに、「喧々囂々(けんけんごうごう)」と「侃々諤々(かんかんがくがく)」を混同している。まあ、国語の勉強をちゃんとやっていなかった奴がよく間違える、典型的な例なのだけれど、学力低下を嘆く文章が、こんな間違いで始まるのはどうか? もしかして、ブラックユーモア? ちなみにこの文章を書いた樽谷賢二という人は、「堺市立深井小学校教諭」! もう、学校は完全に崩壊していますな、教師の側から。
小川顕太郎 Original:2002-Aug-29;