Diary 2002・8月18日(SUN.)
かえる
トモコとユキエさんがランチの仕込みをせっせとしながら、なにやら話していた。
「ああ、また新しいランチメニューを考えなくちゃいけないわねえ。次は何にしようかしら、ねえ、ユキエさん。あ、そうだ! タケダくん用に、蛙を使ったランチでもしようかしら! ほっほっほ。」
「え、なんでタケダさん用なんですか? タケダさんは蛙が好物なんですか?」
「違うわよ! タケダくんは、この世で最も蛙が嫌いなの。だから、タケダくん用。ほっほっほ!」
「えー、…わたし、子供の頃は蛙になるのが夢だったんです。」
「へ?」
「蛙の鳴き声が好きで、蛙になって一緒に鳴きたいなあー、と思っていたんです。」
「そんなの、別に蛙にならなくても、一緒に鳴けばいいじゃない。ケロケロって。」
「いえ、蛙にならなきゃ意味がないんです! 蛙になりたかったんです! なにがなんでも、なりたかったんです!」
「…そう、それは、ご両親もさぞかし心配だったでしょうねえ…。」
実を言うと、明日からユキエさんは東北の方へ旅行に行って数日オパールをお休みする。だから、ランチの仕込みに加え、ケーキも 2 種類ほど作ったので大忙しだった。それに較べ、フロアに出ていた私は暇だった。うーん、最近の傾向として、日曜日の夜はダメだなあ。みんな、月曜からの仕事に備えているのかな?
そういえば今日はタショくんの結婚披露パーティーが、琵琶湖の上で行われているはずだ。ミシガン号という船だったか。ショウヘイくんは、それに出席していて本日はお休み。とりあえず、タショくん、おめでとうございます。良い家庭を築いてください。
小川顕太郎 Original:2002-Aug-20;