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 Diary 2002・4月13日(SAT.)

ADSL

 マツヤマさんが憂鬱そうな顔をして来店。マツヤマさんは一昨日にロマン座で使っている回線を ADSL にしたのだが、その途端から電話の調子がおかしくなったのだという。まず、声が聞こえにくくなった。正確には声が大きくなったり小さくなったりと波打っていて、小さいときにはほとんど聞こえない状態だという。他にもハウリングをおこす。さらにファックスまで使えなくなったのだ。

 なにぶん職場の電話なので、このような状態では仕事にさしつかえる。さっそく NTT に電話をしたのだが(回線の問題かとも思って)、KDDI に電話をしてくれと言われ、KDDI に電話をしたら、通じない。それでも根気よく電話をかけつづけ、結局 3 回通じたのだが、3 回とも対応した人が違い、それぞれの言っていることが微妙に違う。で、結局原因は分からず、直らないまま。マツヤマさんは、もう ADSL はいらん! とモデムをはずしてもとのように戻したらしいのだが、それでも電話はおかしいままで、「もう金ならいくらでも出すから、元にもどしてほしいよ」と、憂鬱なのであった。

 マツヤマさんは日本民族派として、何よりも日々の仕事を大切にする人なので、この状態はつらいだろう。たとえ自分が一方的にお金を出すことになってもいいから、キチンと仕事をさせてくれ、という考えなのだ。

 対して、それを横で聞いていたババさんは、西欧型個人主義を身につけた人なので、きちんと権利の主張をした方がよいのではないか、という考えだ。具体的には KDDI の営業所に直談判にいく、自らが被った不利益に対する賠償を請求する、ということだ。そのことが、結果として社会の浄化にもなる。

 私は、日本民族派的な心情と、西欧個人主義的な心情のあいだで揺れ動いている人間なので、ここでこうやって日記を書いて、広く(?)みんなに呼びかけてみたりする。回線を ADSL に変えてトラブルが続出した、という話はたまに聞きますが、みなさんの中にも、そのような経験をした人はいますか? いれば教えてください。みなで共感しあい、KDDI や NTT にちょっと苦情をいってみましょう。ADSL どうなんよ?

小川顕太郎 Original:2002-Apr-15;