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 Diary 2001・9月18日(TUE.)

部族の長

 イチモトくん来店。「もう、我慢できません! 今日こそはリーダーに言ってやりますよ!!」と息巻く。リーダーとは、もちろんソウルサバイバーズ・リーダーのクラタニくんの事だ。

 うーん、それはもしかしてこの間のソウルサバイバーズで、クラタニくんがゲストとして呼んだオカダくんの顔が分からなくてずっと無視していたことかな? それともそのオカダくんの DJ も聴かずにフロアで大の字になって寝ていたことかな? それとも、コラージュの壁を破壊していたことかな? あ、そうか、最後の DJ を途中で辞めたことかな? 「…いや、そういうのはもう慣れっこなんですけど…」とイチモトくん。

 今回イチモトくんが怒っているのは、もっと別な事で、クラタニくんがソウルサバイバーズの収益を勝手にばらまくことに対してなのであった。

「もうほんとに、田舎のおっちゃんが盆踊りをやっているんじゃないんですから! 入った分だけばらまく、っていうんじゃ、この先ソウルサバイバーズに新たな展開がのぞめないですよ!」

 たしかにねえ。そういえばクラタニくんは、あのいい加減さというか鷹揚さが、田舎の村の長、未開部族の酋長といった趣がある。ソウルサバイバーズはポトラッチの場ですか。私はそういう所には好感を持ってしまいますがね。森首相みたいで。あ、私は森首相がけっこう好きだったんですよ。「神の国」発言とか最高じゃないですか。クラタニくんと喋っていても、「神の国」発言(みんなが言いたくても言えないヤバイ事を、ポロッと言ってしまう)連発で面白いです。

 ミツギちゃん来店。この間の事件に関して一句詠む。「タリバンで ターバン巻いてタンバリン」。それに対してトモコが、「今夜はブローバック」とかえす。

 どんな大事件が起きようと、日常は淡々と続いていく。

小川顕太郎 Original:2001-Sep-20;