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 Diary 2001・5月30日(WED.)

なんとなく

「最近はテレビで、小泉首相の支持率がいかに高いか、という事を連日やっているんですよ。」とババさん。しかし周りを見渡しても、小泉首相を支持している人がそんなにいるとは思えない。とはいえ、そこまで連日テレビで「小泉首相の支持率高し!」とやっていたら、ほんとにそういった雰囲気ができてきて、現実に支持率が高くなるのではないだろうか? というのがババさんの意見だ。ふうん、そんなもんですかねえ。私はテレビを観ないので、よく分かりません。あ、そうだ。オイシンにきいてみよう。おい、オイシン、小泉首相のことどう思う?

「小泉首相ですか? いいんじゃないですか。好きか嫌いかと言われれば、好きですよ。」

 ほおお、何で?

「いや、別に理由はないんですけど。なんとなく…。」

 そうか! やはりみんな雰囲気に流されているんだろうなあ。そういえば森前首相の「神の国」発言の時もそうだった。

 日本は天皇を中心とした神の国である、というそれ自体は何の問題もない、当たり前の事実を述べただけなのに、バカなマスコミがさも大問題であるかのように騒いだために、まるで問題発言のような雰囲気ができてしまった。マスコミの中には、天皇の存在が嫌だったり、土俗神道がはびこる日本の風土が嫌だったりする者が多いだろうから、こういった発言にいちゃもんをつけるのは分からないでもない。

 また、「神の国」という表現が多少曖昧なため、いちゃもんをつける余地もある。とはいえ、いくら嫌だろうがいちゃもんをつける余地があろうが、(大きく解釈すれば)実際のところ今の日本は「天皇を中心とする神の国」なのだから、そういった客観的事実を首相が述べても何の問題もないはずだ。(念のために言っておくと、天皇が嫌いだ! とか、日本の風土が嫌だ! とか発言するのは、別にかまわない。それも何の問題もないことだろう)

 いくら自分が嫌だからといて、客観的な事実を否認するのはバカとしかいいようがないし、分かっていて戦略的に否認するのなら下品としかいいようがない。ううん、まあマスコミっていつもこんな調子だから仕方ないのかもしれないが、それでもあの時は、オパールの周りにまで「森首相ってヤなかんじ〜」という雰囲気が流れてきて、びっくりした。ちょっと恐かったです。やっぱみんな潜在的に「なんとなく」サヨクに毒されているのかなあ。

 私はこの日記で、日本は天皇を中心とした神の国である、というのは客観的な事実だ、と何度も書いたが、客観的な事実というのは、なんとなく雰囲気にのまれていると、見えてこないものだ。特にこれは自分の国のことだしね。外国から見るとどうか? を考えればいいと思うのだが。

 実際あの「神の国」発言の時も、外国の反応は、「いったい日本のマスコミは何を騒いでいるのか理解できない。いったい何が問題なんだ?」という反応だったらしい。だって外国から見たら、どうみたって日本は「天皇を中心とした神の国(土俗神道の国)」なんだから。(ちなみに日本のことを最初に「神国」と言ったのは小泉八雲=ラフカディオ・ハーンらしいです。つまり外国人の目から見たら、日本は神国だと。)

 例えばババさんが「こうなったら革命だ! 血祭り血祭り!」とか左翼ギャグをかますと、わっと受けるのだが、私が「こうなったらカミカゼ特攻だ! 八紘一宇! 天皇陛下万歳!!」とかいうと、場が凍ったりする。うけてくれるのは、ショウヘイくんぐらいだ。さみしいです。そういえばショウヘイくんは、金曜日から、「NO MORE EHIMEMARU」と書いた T シャツを着て、竹やりを持って沖縄に出陣してきます。もちろん、海兵隊と一戦まじえるためだ。……あ、凍りましたか。

小川顕太郎 Original:2001-May-1;