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 Diary 2001・3月17日(SAT.)

オイシン
成長しているのか?

 ワダくんがひとりで店番をしている時に、オイシンの後輩が店にやってきたそうだ。その後輩はワダくんにタメぐちをきき、そのうえ持ち込みまでしていたという。ワダくんはプンプン怒りながらそのことをオイシンに告げ、オイシンは「ああ〜、すんません〜」と、ちょっと恥ずかしそうにしていた。

 そういえば以前に、他のオイシンの後輩が店にやってきた時に、その応対をしたショウヘイくんも、「態度が悪い」と怒っていた。オイシンは「ああ〜、なんでみんなそんなんなんや〜、ボクを陥れる気か〜」と嘆いてみせているが、それは違う。要するにオイシンも、その程度の人間だった、ということだ。類は友を呼ぶ。どうしたって人間は同程度のものどうしで群れてしまうのだ。オイシンもそのむかし、オパールに持ち込みをしそうになって私に怒られたことがある。忘れもしないが、初対面のオイシンは私にタメぐちだった。さらに、オイシンの周りの人間は誰も『2001 年 宇宙の旅』を知らなかった。常識からして違うのだ。

 そんなオイシンが何故かオパールに弟子として入り、修行を続けている。続けていても、いっこうに成果があがらず、これはもうオイシンにはまったく見込みがないのではないか、と皆でうんざりすることしきりなのだが、こうやってたまに訪ねてくるオイシンのむかし(?)の友人達をみていると、もしかしてオイシンもちょっとは成長しているのかな、という錯覚に陥ってしまう。いくらなんでも、現在のオイシンは喫茶店に持ち込みはしないだろうし、初対面の人間にタメぐちをきくような失礼なマネはしないだろう。理解できなかったとはいえ、『2001 年』も観たようだしな。

 今日はオイシンが突然、「あの〜、『論語』が読みたいんですけど〜、新潮文庫にありますかねえ」と尋ねてきたので、ちょっと吃驚した。いちおう、私の知っている範囲で色々と教え、講談社学術文庫の下村湖人『論語物語』を薦めておいたが、ううむ、果たしてオイシンは成長しているのか?

 トモコの風邪はいまだ治らず。明日も頑張ろう!

小川顕太郎 Original:2001-Mar-19;