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 Diary 2001・12月15日(SAT.)

情報統制

 日本は(北朝鮮と同様の?)情報統制国家だ、とは副島隆彦が昔から主張する事だけれど、これはまあ本当なんじゃないか? マスコミの上層部は、肝心な情報は国民に知らせず、それどころか虚偽の情報を流したりしているようだ。こういう情報統制に抵抗する一方法として、外からの情報を入れる、というのがある。つまり、外国のメディアからの情報を入れるのだ。実際、外国のメディアには当たり前に載っている日本に関する情報が、日本のメディアには全く載っていない、という事はかなり多い(らしい)

 しかし実は外国のマスコミもまた、程度の差こそあれどこでも情報統制はやっているんですね。最近ひどいのは、やはりというか、アメリカとイギリスらしい。例の全米同時多発テロとそれに続くアフガンへの空爆に関してだ。それまでブッシュの事を、「凡人」だ、とか言って馬鹿にしまくっていたアメリカのマスコミが、いかにブッシュが偉大か、という事を書きまくって、翼賛体勢一色だという。あのテロ事件に関して、本当にウサマ・ビン・ラディンとアルカイダが犯人かどうか分からないのに(というか、かなり疑問視されている)、そういう事は一切書けない。あの戦争に疑義を呈するようなら、テロリストの味方だ! と決めつけられ、大変な目に遭うそうだ。インターネットの世界でも、様々なホームページが閉鎖されたりしているという。

 炭疽菌に関しても同様で、実はあのアメリカでばらまかれている炭疽菌は、アメリカ軍が秘密裏に作っていたものではないか? という疑問があるのだ。もちろんアメリカは生物兵器禁止の条約同盟に入っているので、炭疽菌を作ってはいけないのだけれど、実は 5 年前からこっそり作っていた、という事を、あのテロ事件の前にマスコミにすっぱ抜かれ、大騒ぎになりかけていた。そこにあのテロ事件が起こり、炭疽菌と米軍に関しては、いっさい書けないような状態になってしまったのだという。アメリカで撒かれている炭疽菌は、通常テロリストが使っているものより 20 倍も強力で、これに匹敵するのは、米軍で作っていたものだけではないか? と言われているというのに…。(最新情報では、最近やっとポツポツそういう事を書く人が出てきたそうだ)

 これらに対して、日本はアメリカの属国だからアメリカべったりでダメだけれど、フランスなどヨーロッパ勢は、「アメリカのやっている事こそ、テロリズム(恐怖による支配)だ!」「アメリカはニュータリバンだ!」と批判的な文章をメディアに載せている。外からの視点ですね。

 私が悲しい、というか複雑な気持ちになるのは、かつてはアメリカの有色人種政策の差別性・不当性を激しく批判していたドクター・ドレーまでが、ウサマ・ビン・ラディーンを名指しで非難し、アメリカを支持する曲を録音した、という情報だ。まあ、アメリカでは本当に厳しく情報統制が成されているらしいので、仕方ないのかもしれませんが。

 本日の日記の情報源は、副島隆彦のホームページ田中宇(さかい)のホームページ・bmr でした。

小川顕太郎 Original:2001-Dec-16;