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 Diary 2001・12月7日(FRI.)

オイシン

 オイシンのお父さん来店。後からオイシンに聞いた話によると、実は今日はオイシンのお父さんの誕生日であり、オイシンがお祝いを言うため(?)に電話をすると、お父さんは岐阜から大阪まで仕事で出てきていたので、「お母さんが誕生日の支度をして待っているだろうから、はよ帰りやー」と言ったところ、何故か京都まで来てしまったのだ。

 お父さんがオパールに来店するのは 2 回目だが、私は初対面だ。挨拶を交わした後、とうとう! あの台詞を言われてしまった!

「息子をよろしく頼みます。ビシビシしごいてやって下さい。」

 ガーン! こ、これで本格的に親御さんからオイシンを託されてしまった。…仕方ない、私も腹をくくって、明日から精神棒と張り扇と鞭を持ってきて、ビシビシしごく事にするか…。

 山田風太郎の『幻燈辻馬車』を読む。うーん、やはり山風は凄く面白いなあ。これは山風の明治モノの代表作と言われるもので、読もう読もうと思いつつ、10 年近く本棚の肥やしにしていた作品だが、このあいだ山風が亡くなったので、追悼の意を込めて読んだのだ。凄く面白い。自由民権運動を扱った作品で、ババさんなんかに薦めたい感じだ。しかし、ふと思ったのだが、現在私の周りには、山風ファンがいないなあ。何故だろう。四方田犬彦が言っていたが「人は山田風太郎と司馬遼太郎を同時に愛することはできない」。そういえば、司馬遼太郎はみんな読んでいるみたいだ。私は司馬遼太郎には全く食指が動かない。そういう事なのかなあ。

 あ、そういえば可能涼介は山風が好きだったな。で、可能の友人の日下三蔵くんが、山田風太郎の復刻ブームの一翼を担った、と。まあ、それだけ。

小川顕太郎 Original:2001-Dec-8;