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 Diary 2001・8月10日(FRI.)

豆腐/生春巻き/蕎麦

 世間の流行には全く疎い私だが、お客さんを通して間歇的に流行を知ったりする。その場合、情報提供者として最も適しているのがライターをやっているマキさんだ。今日も、マキさんから世間の流行を教えてもらう。

 なんと、世間では今、「生春巻き」が流行っているらしいですねえ! マキさんによると、どんな店でも、とにかく「生春巻き」をメニューに加えると、出るらしい。そういえば、居酒屋「つぼ八」にも新メニューとしてあったなあ、生春巻き。私も最近は必ず注文するし。知らない間にすっかり流行に乗せられていましたな、はっは。この調子なら、ファミレスとかのメニューにも加わっているんじゃないか。どうやらこれはフランスからやってきた流行らしい。ふーん。

 あと、豆腐も流行っている、という。豆腐が流行っているって…、豆腐なんてほぼ年中食べてますけどね、私。これも、案の定というか、フランスあたりからやってきた流行らしい。それなら分かりやすい。外人がオリエントづいている、って事ですな、要するに。ヨーロッパとか、国内で行き詰まったら、すぐにアジアとかアフリカとか中近東に手を出しますから。それをまた、アジアの民が真似をする、と。はは。豆腐に関してはもうひとつ震源地が確認されていて、それはスペインらしい。なんでもスペインの有名なレストランが、スプーンの上に小さな豆腐を乗せて出して大当たりをとったとか。日本でもこれを真似して出している所が結構あるらしく、元ネタを知っているマキさんは、そういう店に取材であたると、ちょっと恥ずかしいらしい。確かに。

 で、唐突ですが、マキさんに、お薦めのお蕎麦屋さんを教えて貰いました。いや、まあ、ついでという事で。マキさんのお薦めは、一乗寺にある「塩釜」。一乗寺か、ちょっと遠いですね。「ボクは『みのり』ですよ、『みのり』!」ああ、ワダくんですか。ええと、銀閣寺の方にある「みのり」ですね。はい、分かりました。じゃあ、アキラ 28 は? 「いやあ、そんな蕎麦について語れるほど、詳しくないっすよ」。そうですか。ええー、まあ、そういう事でしたー。

小川顕太郎 Original:2001-Aug-12;