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 Diary 2000・11月24日(FRI.)

自己催眠

 昨日の忙しさは何だったんだ! というぐらい暇。昨日の調子なら「自分へのごほうび」ぐらい買えるかな、とほくそ笑んでいたが、今日の調子じゃあダメ。まあ、「自分へのごほうび」を買うほど落ちぶれてはいないけれどね。「自尊心だけは失くさないぞ!」 BY 馬の肉を売る男。

 両親が突然来店。いつも「明日行くから」とか連絡があってから来るので、いささか面食らう。いつもは「いちいち来る前に連絡しなくても」と思っていたが、今日は「来るんだったら連絡ぐらいしろよ、吃驚するやん」と思う。母親は目の裏の筋肉がおかしくなって片目の焦点が合わず、常に片目を閉じている。祖父が今年 3 度目の入院をした事を教えられる。祖父は病院で転んで肋骨にひびが入ったそうだ。

 ヤマネくんが来店。確率の話をする。私は確率や数学は苦手なのだが、結構この手の話が好きだ。それは単純に、いわゆる常識、というか思いこみと違った結論が出るところが面白いからだ。

 例えば、予知夢を見る確率の計算、というのがある。もちろん、確率というのは前提条件によって大幅に変わるので一概には言えないが、ある計算によれば、日本では毎日約 12 件は予知夢が起こっている事になるという。一年では 4000 件以上だ。これは予想を上回って多い。こういう事実を知れば、予知夢を見た、という話を聞いても、必要以上に驚いたり疑ったりしなくてもすむようになる。

「へ? そうですか。予想以上に多いですか? そんなもんでしょう。別にちっとも意外じゃないけどなあ」とヤマネくん。数学の得意な奴というのはこれだから…。私のような数学の不得意な人間とは全く違う世界を生きているのは確かだろう。

 ワダくんが睡眠障害に苦しんでいるという。それを聞いてババさんが自己催眠の方法をワダくんに教授。ババさんも自己催眠を行っており、最近ではかなり上手くなったそうだ。

 ババさんの行っている自己催眠法は、いわゆる自律訓練法で、1932 年にドイツの精神医学者 J. H. シュルツが発表したものだ。これは「自己催眠法」と言われている事からも分かるように、自分に催眠をかけるもので、必ずしも安眠するためのみに考え出された訳ではない。自分に暗示をかけるための方法なのだ。だから「自分は安眠できる、気持ちよく眠れる」などと催眠をかけても当然よい訳だが、「自信に溢れている、積極性に満ちている」などと催眠をかけても良いわけだ。これを毎日繰り返すと、催眠が効いてきて、普段の行動が自信に溢れ、前向きで明るくなれるという。鬱の治療にもよいそうだ。

 生粋のフランス人の意地をみせてやる! BY 馬の肉を売る男。

小川顕太郎 Original:2000-Nov-26;