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 Diary 2000・3月12日(SUN.)

めばちこ

 今日は私とトモコが店を開ける日なので、二手に別れ、トモコには先に店に行ってオープンの準備をしてもらい、私は買い物にまわる。牛乳やヨーグルトを大量に買うので結構重く、店のあるレディックビルに着く頃には買い物袋を持つ指の先が白くなって痺れている。

 エレベーターが開くと、ちょうどトモコが看板を持って降りてきた所だったので、買い物を渡し、私が代わりに看板を受け取ってビルの前に出す。看板の電気を付け、エレベーターの所まで戻ってくると、何故だかトモコがエレベーターの前に立っている。なんと鍵を店の中に置きっぱなしで、鍵をロックしたまま出てきてしまったというのだ。これでは入れない。そのとき 15 時の鐘が鳴り響き、はやくもお客さんがやってきた。トモコに説明は任せ、私はタクシーを飛ばして家まで帰り、予備の鍵を取って、家の前に待たせておいたタクシーに再び乗り、店に戻った。約 20 分遅れのオープンとなる。

 カンベさんが眼帯をして現れる。ものもらいだそうだ。私は「めばちこ」ができた事はないので、よく分からないのだが、何故そんなものができるのだろうか。お岩さんの役をやった人は、必ず瞼が腫れ上がるというが、あれも「めばちこ」だろう。「にきび」みたいなものなのだろうか。少なくとも何かにかぶれたとかそういうものではないそうだが、昔から私にとって不思議と気になる現象である。

 そういえば小学生低学年の頃に読んだマンガで、クラスにいるモテモテのハンサム少年が漆かなにかにかぶれて顔が腫れ上がり、それを見た取り巻きの女の子達は逃げてしまうのだが、不細工だが心の優しい女の子が必死で看病し、そのハンサムくんも不細工な彼女の心の美しさに気付いてめでたしめでたしとなる、といった内容のものがあり、子供心にも「そんな事あるか!」と毒づいてマンガを投げた思い出がある。「めばちこ」とあまり関係なかったか。

小川顕太郎 Original:2000-Mar-14;