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 Diary 2000・6月26日(MON.)

キャリー

 エル・ジャポンの 3 月号で、「映画『キャリー』のように」と題して、トップモデルのオードリー・マイネルがキャリーファッションで写真におさまっている。『キャリー』は 1976 年の作品。ファッション業界はいまや 70 年代真っ盛りだから、『キャリー』というわけか。でも他にもたくさん作品がある中で何故『キャリー』なのか? キャプションによれば、今年に『キャリー』第 2 弾のロードショー公開が予定されているらしいので、それとのからみか。でもでもなんで今頃『キャリー』の第 2 弾なのか?

 で、私も何故か今頃『キャリー』をビデオで借りて観る。『キャリー』公開当時、私はまだ小学生の低学年。当然観に行っていない。その後も避け続けてきた映画だ。だって怖そうじゃないか。基本的に私は恐がりで、小学生の時に間違って楳図かずおの『呪いの館』を読んでしまい、あまりの恐さに寝込んでしまったぐらいだ。

 そんな子供だったのに、またその頃の恐怖映画の宣伝はえげつないのが多かった。「決してひとりではみないで下さい」とか、ショック死保険がついていたりとか、全米ではショックで何人死んで公開が中止になったとか。そんなもの公開するなよ! と小さな私は憤慨していた。『キャリー』がどんな宣伝をしていたかは全く覚えていないけれど、あの血塗れのシシー・スペイセク(キャリー)の写真だけでもう十分だった。いや、もう十分。

 で、観ました。非常に面白かった。全然怖くない。怖いというより痛快な映画。問題のキャリーの血塗れ姿はかっこいい! 自分もあんな格好がしてみたい、と思った。なるほど、だからエル・ジャポンでやるわけか、と思ったのだけれど、エル・ジャポンでは血塗れになるかわりにサンローランの真っ赤なドレスを着ているのでなんか違う感じだ。豚の血を浴びんかい! と思いました。

 映画を観た人には分かる「問題のシーン」では、私は思わずピョンッと座布団から飛び上がってしまいました。久々に吃驚して心のリフレッシュ。次は『サンゲリア』あたりを観ますか。嘘。

小川顕太郎 Original:2000-Jun-28;