Diary 2000・6月16日(FRI.)
無知の知
オイシンがふと「最近ますますアホが進行しているような気がするんですよ」と言う。「昔はもっと楽しかったような気がする。もっと屈託なく笑っていたような気がする。ああ、昔が懐かしい…」と遠い目をする。「昔」というのはそんなに前の事ではなく、オイシンがオパールに皆勤を始める前、半年程前のことである。
なるほど、と私は思う。確かに半年前のオイシンは、適当に偉そうな知ったような口をきいても誰にも咎められず、いい気なままでいられたから楽しかったのかもしれない。それが現在では毎日のように罵られ折檻をされ搾取され馬鹿にされ足蹴にされている。
オイシンが昔を懐かしむのも無理はないかもしれない。が、「無知の知」という言葉がある。これは自分は何も知らない・分かっていないと自覚する事が、「知」への出発点になるという事だ。これによると、オイシンは日々オパールで攻められる事によって、まさに出発点に立ちつつあるのかもしれない。しかしオイシンの事だから、せっかく出発点にたっても、逆さまに歩き出す可能性がある。現に、最近は怒られる事それ自体に快感を覚え始めたようで、不気味な事このうえない。予断は許さない状況だ。
今日は暑かった。だからと言うわけではないが、適当な日記を書いてしまった。申し訳ない。
小川顕太郎 Original:2000-Jun-17;