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 Diary 2000・8月22日(TUE.)

よきこと

 ババさんとヤマネくんが、先日観たゴダールの『映画史』について語っている。二人とも膨大な量の映画を観ているし(『マウスハント』や『ナッティ・プロフェッサー』など)、映画評論についても、例えばバザンやダネーのどこがダメなのかという事などについても知悉しているので、さぞかし有益な示唆が得られるであろうと、私はコーヒーをいれながら、カウンターでの二人の会話に耳を傾けた。



「凄かったですねえ、『映画史』。ボクは思わず目頭が熱くなりましたよ」
 

「確かに凄かった。4 時間半があっと言う間だったからね」
 

「ところで凄いと言えばオダユウジですよね! 彼はもうスターですね!」
 

「彼はこのまま変な色気さえ出さなければ、21 世紀の日本映画を背負って立つ事になるだろうな」
 

「そうそう。で、女優ならニシダナオミ! この二人でこれからの日本映画は決まりですね!」
 

「それにしても『ホワイトアウト』あかんかった…」
 

「ボクは『アンパンマン』の最新作を見逃してしまったのが悔しくて…」
 

 今日は「よきこと」があった。ここ数カ月こころを悩ましていた仕事上の懸案事項が解決したのだ。これも『映画史』の功徳か。私自身に捧ぐ。

小川顕太郎 Original:2000-Aug-24;